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大転子部滑液包炎【マラソン・ランニング障害】 

大転子部滑液包炎(だいてんしぶかつえきほうえん)はマラソンやランニングで発症する障害の一つです。自身の経験も踏まえて簡単に解説します。

京都マラソン2012を走っていて30km過ぎから左股関節の外側が痛くなりました。走り終わった後もしばらくは痛みが強く続いたのですぐにアイシングを繰り返すと翌日には痛みが軽減しました。
daitenshi2015-1.jpg   
色がついている所は体表から触れられる骨の部分で
が痛かった所です。
身体所見

左の股関節(臀部)の外側部の痛み
歩行時痛 (+)
大転子の限局性圧痛 (+)
大転子の叩打痛 (+)
左股関節内転時の痛み (+)
左股関節外転時の痛み (-)


その他
マラソンの30km以降に痛み出現(アップダウンの激しいコース)
着地時に左足はtoe-in(つま先が内側を向く)傾向がある

上記の事から恐らくは『大転子部滑液包炎』だと判断しました。

大転子とは大腿骨の外側の出っ張りの部分です。簡単に触る事ができます。
daitenshi2015.jpg  

滑液包とは骨と筋肉の摩擦を軽減するクッションのような袋で中には少量の滑液という液体が含まれています。体の色々な場所に沢山あります。大転子部の滑液包は大転子と大腿筋膜張筋の摩擦を軽減しています。

daitenshi2015-2.jpg 
発症原因

ランニングによる股関節の屈曲や伸展の繰り返しによる摩擦により滑液包が炎症を起こすと痛みが出現します。走り過ぎによることが多いのですが、自分のようにたった一回のレースで急性炎症を起こすこともあります。また転倒などでの打撲でも発症します。転倒の場合は当然骨折にも注意が必要です。下の図のの所に圧痛が存在します。
daitenshi2015-4.jpg

下の図の様に滑液包は血流が豊富な為、一度炎症を起こすと強い痛みが現れます。
daitenshi2015-3.jpgdaitenshi2015-5.jpg  
治療

炎症を起こすと滑液包が腫れる、するとさらに摩擦や圧迫を受けやすくなり慢性化するとなかなか痛みが引かなくなるので、基本はアイシングと練習の中止が大切です。

重症例では滑液包にステロイド注射をすることもあります。

骨盤が左右に揺れるランニングフォームが原因の一つになるので、しっかりとした脚筋力をつけることも重要です。

また臀部の筋肉が硬くなってしまっていると筋肉がピーンと突っ張った状態になります。筋肉が硬くなるという事は筋肉が収縮して短くなるという事です。すると緩んだ状態に比べ、滑液包が強く圧迫されてしまいます。ですからマッサージやストレッチで筋肉の緊張をほぐしてあげることも大切です。
弾発股

弾発股とは股関節を曲げ伸ばしする際に大転子に大腿筋膜張筋が引っ掛かり『パキン』『ポキン』と音が鳴る現象です。痛みのない無症候性の弾発股が多いのですが、時に有痛性の弾発股も起こります。

石灰沈着性大転子部滑液包炎
ごくまれに、特に誘因なく大転子部に強い痛みが現れる事があります。その原因の一つとして石灰沈着があります。石灰とはカルシウムの塊で、これが大転子部の滑液包付近に蓄積し炎症が起こると強い痛みが現れます。

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西院かんな整骨院
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マラソン・ランニング・ジョギング障害!
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