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後脛骨筋腱炎(内くるぶしの痛み)~ランニング障害~ 

マラソンやランニングで内くるぶしの周辺、特に下図の後側や下側に痛みを感じたら、それは後脛骨筋腱炎こうけいこつきんけんえん)かもしれません。以前足首全般の腱鞘炎について書いたのですが、今回は内側に限定して話を進めていきます。
PTT001.jpg ※内くるぶし=内果(ないか)

内くるぶし(内果)の後ろには後脛骨筋・長趾屈筋・長母趾屈筋が走行しています。その中で一番内果に近い場所を走行しているのが後脛骨筋です。内果周辺では腱の走行が急に変わる為に摩擦が起こりやすく、腱は腱鞘と呼ばれるトンネルの中を通過します。そして腱が浮き上がってこないように屈筋支帯(くっきんしたい)と呼ばれるバンドで上から抑えられています。不良なランニングフォームやオーバーユースで繰り返しストレスがかかり続けるとこの部分で腱炎や腱鞘炎を発症します。
PTT000.jpg 
後脛骨筋腱炎の症状と特徴

・内くるぶしの周囲に痛みがある
・内くるぶしの周囲が腫れている
・内くるぶしの後ろや下に圧痛が強い
・ランニングした翌日の朝に痛みが強い
・膝と足首を曲げるように体重をかけると痛い

初期では走れない程の痛みではないがそれを我慢して走り続けていると徐々に痛みが増強してついには走れないどころか歩く際にも痛みが出現します。強い痛みを訴えるランナーの話を聞くとずっと以前から内くるぶしに違和感を感じていたという方がほとんどです。

原因と身体的特徴

・走行距離の急激な増加
・不整地でのランニング
・脚筋力不足
・偏平足
・下腿の弯曲が強い
・着地時のオーバープロネーション
pttdoverpronation.jpg
生まれつきの偏平足はさて置き、大人になってからの偏平足の原因として後脛骨筋機能不全=PTTD (Posterior Tibial Tendon Dysfunction) があります。後脛骨筋は内側の縦のアーチ(土踏まず)の保持に大きく関わっています。その筋肉が損傷などにより上手く機能しなくなる事で次第にアーチが消失し偏平足になります。

ですから偏平足だから後脛骨筋腱炎になる場合もあれば、後脛骨筋機能不全があるから偏平足になる場合もあるという事です。
 
後脛骨筋腱機能不全のテスト法

Single heel raise test
:片足でつま先立ちができない、もしくは痛い場合は陽性 (
動画
)
too many toes sign:直立位で後方から足を見ると踵骨の回内(踵外反)により足の趾が健側に比べて沢山見える場合は陽性
PTT003.jpg 
ケアと対策

・単純な走り過ぎの場合には安静が必要

・道路では傾斜があるのでなるべく真ん中を走る

・オーバープロネーション対応のシューズに変更

・踵のホールドがしっかりしたシューズに変更

・インソールを作成する

・フォームを修正する(身体のバランスを整える)

膝が内側へ、つま先は外側へ向く(knee-in toe-out)は痛みを誘発しやすい
pttdkneeintoeout.jpg  
自分でできる簡単なリハビリは階段に足の前足部のみ着いてその状態から踵を上げたり下げたりする運動や両足で立った状態もしくは痛みのある方の足で片足立ちした状態から踵を上げる運動で後脛骨筋をトレーニングします。

自分の場合、トレイルでの上りではほとんど踵を着かずに上って行ったりする事で自然と後脛骨筋が働き、足のアーチの保持に役立っていると思っています。

シューズについてチェックする事

一度シューズを確認しましょう、特にオーバープロネーション気味のランナーはその癖がシューズに現れやすく、その癖のついたシューズで走る事で更に症状が悪化します。
overpronationshoes.jpg 

シューズによってオーバープロネーションしやすい・しにくいはあると思います。実際に自分も右足だけオーバープロネーション気味なんですが、走っていてもアシックスのスカイセンサーはややプロネーションしやすい、アディダスのアディゼロジャパンはプロネーションしにくい感覚があります。

その違いを生じる決定的な要因はヒールカウンターによる踵のホールド感だと思います。スカイセンサーのヒールカウンターはやや広く、踵のホールド感は緩いのですがアディゼロジャパンのヒールカウンターは狭く、踵のホールド感はかなりしっかりしています。
PTT005.jpg 

シューズも長年履いていると徐々に踵のホールド感が低下します。
PTT004.jpg 

シューズを購入する際にはヒールカウンターの部分にも注目して購入しましょう。

エコー画像

超音波エコー検査では腱の腫大や炎症反応が確認できます。下のエコー画像は内くるぶしの後ろを通る後脛骨筋腱を輪切りにした画像です。
内くるぶしの痛み・京都中京区右京区左京区上京区下京区 

下のエコー画像は同一人物の健側と患側を並べています。患側の後脛骨筋腱が大きく腫大しているのが確認できます。腱は繰り返し損傷を受けると腫れて太くなってしまいます。
足首の腱鞘炎・京都市・病院・整形外科・整骨院・接骨院 

後脛骨筋腱鞘炎・京都市・治療院 

下の図はドプラー機能と呼ばれるものでの中の炎症を確認できます。の点は正常な組織では見られませんが炎症が起こっていると見られます。下の動画は正常像→異常像→正常像→異常像の順番です。すべて同一人物の健側と患側の後脛骨筋腱です。患側の後脛骨筋腱は肥大し、周囲にの炎症反応が確認できます。




下図は別のランナーの後脛骨筋腱鞘炎の経過観察です。

8月24日・9月6日・9月15日の3回観察しています。9月6日は痛みを我慢しながらランニングを継続したため悪化。9月15日は完全休息を徹底したため炎症が沈静化しています。



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